ハンディはデータの収集に活用される小型端末です。
使用する業界は数多くあり、群馬県内でも使っている会社がたくさんあります。
しかし、具体的にどのような仕事に使われていて、実際に仕事をするなら収入面や資格の有無など色々と疑問が浮かぶでしょう。
そこで今回は、ハンディを使ったお仕事内容や群馬県での平均給与、未経験者でも働けるのかをご紹介します。
【ハンディを使ったお仕事内容】
ハンディは商品や棚などに貼られたバーコードを読み取り、登録された情報を取得します。
取得した情報を活用し、在庫管理や仕分け、ラベルの発行などの業務を効率化することが可能です。
また、テンキーがついている端末では、日時や個数などの情報を手動で入力できます。
【ハンディが使用とされる場所やタイミングなどについて】
ハンディを使うシーンは様々で、多種多様な業界で使われています。
中でも代表的な業界をご紹介しましょう。
・物流業界
物流業界では在庫管理や入荷・出荷の検品、収集、集荷など様々な作業があり、その際に新しいデータが発生します。
数も膨大なので人為的な管理ではミスが起こりやすく、時間も掛かるため、収集プロセスの効率化を目的に導入されています。
荷物の配送では、読み取ったデータを元に配送エリアの仕分けやプロセスごとに配送状況の管理が行われながら、それぞれの荷物を届けられています。
・製造業界
製造業界も生産管理や製造したものが最終的にどうなったのかの追跡(トレーサビリティ)するために活用しています。
・小売業界
小売業界では店頭だけでなく、倉庫やバックヤードに保管されるたくさんの商品の管理が必須です。その際の在庫管理や商品管理などでハンディが活躍しています。
・飲食業界
飲食業界では、ファミレスやレストランなどの飲食店でオーダーを取る時に使用されます。
席番号や人数、注文名などを入力し記録することでオーダーのミスを防ぎ、レジと連動して売上の管理なども同時に行います。
特に人の出入りが多く忙しいお店や、大規模チェーンなどでのオーダー作業に効率化とデータ管理のために導入されています。
この他にも、パーキングなどの駐車監視で違反車を管理する目的や、水道・ガス・電気の検針作業などでも使われています。
群馬県は高崎I.Cと通じて、東京・大阪・名古屋・静岡・新潟・茨城・仙台へアクセス可能です。
さらに、北関東自動車道からは東京を経由しなくても、東北や中京・関東方面にアクセスできます。
立地条件に恵まれているため、生産拠点や流通拠点に適しています。
関東運送局・群馬運送支局の調査によれば、平成30年の貨物自動車運送事業者数は1,142事業者となっています。
物流業界は人手不足が懸念されており、群馬県でも仕事は見つかりやすいと言えます。
また、群馬県は自動車製造や輸送用機器器具の製造、食品製造が盛んで、平成29年時点で工場数は4,763事業所と豊富です。
小さな工場など一部ではハンディが導入されていない可能性もありますが、製造業でも関係したお仕事は見つけられるでしょう。
【ハンディを使う仕事の給料】
・時給
物流関係の倉庫管理の場合、群馬県での平均時給は961円となっています。
群馬県の最低賃金は時給835円なので、それよりもやや高めであることが分かるでしょう。
また、製造工場の平均時給は1073円とさらに高めの状況のようです。
ハンディを使う業界は色々あるので、業界によっても時給の高さは異なります。
・月給
月給は雇用形態で変わってきますが、物流業界の平均は22万円以上です。
群馬県の求人の中には、正社員で32万円からという求人もあります。
倉庫管理だけではなくドライバーも担当する場合は、中型か大型かで給与が変わり、また無事故手当てなどを付ける会社もあるようです。
一方、製造業界の平均月給は19万円以上となっており、物流業界より少し低めです。
ただ、製造業界でも休日出勤や家族手当、職位手当などが充実し、提示した平均よりも実際の受取額は高くなる可能性があります。
・賞与/ボーナス
賞与/ボーナスの有無は会社ごとに異なりますが、正社員には出るケースが多いです。
中には契約社員で活躍する人も対象となるケースもあります、応募する前に求人情報をよく確認しましょう。
・平均年収
物流や運送、倉庫業界の平均年収は395万円となっています。
ただ、勤続年数の長さで年収アップに期待でき、ボーナスや手当てで年収400万台に到達できる可能性は十分にあるでしょう。
男女別で見てみると男性の場合は20代が382万円、30代が476万円、女性の場合は20代が344万円、30代が482万円でした。
それぞれを比較すると、年収の男女差は少ないと言えます。
【ハンディを使う仕事に必要な資格】
ハンディは操作を覚えれば誰でも使用できるので、専門の資格は存在しません。
しかし、倉庫管理や商品管理、配送などの業務で活用する機会が多いため、関連する資格を持っていると就職が有利になります。
例えば、倉庫管理では大きなものや重量のあるものを運ぶ際に、フォークリフトを使用します。
操作するには国家資格の「フォークリフト運転技術者」が必須です。
また、運搬ドライバーを兼任する場合は、大型もしくは大型特殊、中型の自動車免許証が入ります。
群馬県内には大型免許・中型免許の取得ができる自動車教習所が各地にあるので、取得には困りません。
また、倉庫や物流業では、防災と適切な運営を行うために責任者の選任が必要です。
将来的なキャリアアップを考えている場合は、民間資格の「倉庫管理主任者」や国家資格の「運行管理者(貨物)」の取得も検討すると良いでしょう。
【ハンディを使う仕事に向いている人】
・地道な作業が好きな人
ハンディの基本動作はバーコードを読み込んでいく単純なものなので、地道な作業が好きな人に向いている仕事です。
長時間同じ作業となっても苦ではない人も適しています。
・機械操作に慣れている人
難しい操作は特にありませんが、使いこなすには使い方を覚えなければなりません。
そのため、機械操作が不慣れな人よりも慣れている人の方が向いています。
・正確に素早く作業ができる人
テンキーを使って情報を手動で入力する場合もあります。
その場合、正確に情報を入力する必要があり、スムーズに行うには素早さも求められます。
正確に情報を把握し入力する集中力やテンキーを打つ速度に自信がある人も向いているでしょう。
【未経験からハンディを使う仕事を目指す方法】
特に資格はないので、未経験者も就職しやすい仕事と言えます。
群馬県の求人には未経験者可と表記する求人は少なくないので、初心者も応募できます。
上記でも触れましたが、就職で有利になりたいのであれば、その業界の知識や技術を持っていた方が良いです。
中には国家資格がないとできない作業もあり、持っていればできる仕事の範囲を広げられます。
特に物流センターと製造工場は一貫した管理体制を構築している企業もあり、管理業務以外にドライバーや資材運搬など他の業務を兼任するケースも珍しくありません。
能力に応じて給与を上げてくれる企業ももちろんありますので、仕事に関わる知識や技術はあった方が良いです。
就職に自信がないという方は、まずは自分が働きたい業界や仕事に関わる資格取得を目指してみるとよいでしょう。
【ハンディを使う仕事に受かりやすい志望動機】
ハンディで情報を読み取る作業には集中力や正確性が求められるので、その能力が備わっていると伝えられると良いです。
経験や体験談から得られた能力や成果をアピールしながら、どうしてこの仕事をしたいのか熱意を伝えていきましょう。
倉庫管理や運搬では重い荷物を移動する作業を伴うため、力仕事が必要なシーンもあるので、体力に自信があることもアピールポイントとなります。
基本的に裏方としての作業が中心になりますが、周囲との連携のためにコミュニケーション能力はある方がお仕事もしやすいと思います。飲食業界では接客シーンでハンディを使うので、コミュニケーション能力のアピールは必要です。
【まとめ】
ハンディは様々なシーン・業界で使われていることがお分かり頂けたのではないでしょうか。
代表的な業界には物流業界や製造業界、小売業界、飲食業界が挙げられ、群馬県にはこれらの業務に従ずる会社がたくさんあるので、仕事探しに困る心配はありません。
ただし、全ての会社や工場に導入されているわけではないので、管理業務などのやり方は直接会社に確認する必要があります。
給与面は業界など条件ごとに異なりますが、時給は最低賃金より高めで、年収の男女差は少なく安定的です。
資格は不要なので未経験者も安心して働けますが、業界の知識や技術を持っていると実績がない人も就職で有利です。
興味を持たれた方は、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。